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コンセプト

いろいろな幸運が重なって今回の楽曲の制作に着手したわけですが、個人的には90年代HIP HOPサウンドへのオマージュとしての意味合いが強いです。この企画の大元でもある相方のMIX CD”The Exclusives Hip Hop Hits Vol.2”のテーマが「Back to 90’s」だったから、じゃぁCUT CREATOR$でやる曲は「Create The 90’s」で行こうと。二人ともひねるのが好きなのでそこは言わずとも暗黙の了解というか・・・。まぁ関係者はガチで動いてくださったわけですが、CC$内に限っては割と気楽に作業を進めてました。

ネタのチョイス

結局最終的には言わずと知れた「カノン」になったわけですが、他にもこの企画用にいくつかネタの候補は挙がっていました。同年代やそれ以上の方の中には「ドベタやな〜〜」って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは敢えてこれで勝負したところはあります。  だれも知らないドープなネタで勝負するのもスゴい事だし、実際それもやり続けているけど、大ネタのこういう周回感はあっていいと思う。言わばカバーの概念なんですけど、その辺でばんばん垂れ流されてるカバーの理念とは全く違っています。DJ SOULJAHの語録に「アメリカ人は平気で既存の方法論やサンプルを使って曲を作るけど、必ずその時々のエッセンスや、良い意味でのクリエイティブが加えられてるんだ。その解釈の仕方を見習いたい」というのがあって、僕もそれには影響を受けています。だからこのネタの存在は既にベタだけど、2009年の今、CUT CREATOR$がこれをやるとしたらこう、、、みたいな勝負感は伝わるんじゃないかと思ってます。”カノン”の歴史を知っている方には「コイツらのカノンはこうなんだ」みたいに思ってもらえると嬉しいですね。単純に知らない人は「エエ曲や〜〜」だろうし(笑)。

トラック/サウンドについて

まぁいつもみたいにMPCでチョップして・・・みたいなことはまったくやってません。90年代へのオマージュと言って90年代と同じ機材使っても単純に面白くないのでね。トラックの制作は全てDigidesign Protools 8上で行っています。チョップしたサンプルを同社のソフトウェア・サンプラー”Structure” に読み込んで叩いたものです。ドラムはちょっと贅沢をしていて、キックはAkai Professional社のMPC4000、スネアは同 MPC3000 、ハイハットはE-Mu社のSP-1200 を使用し、各機材の自前のライブラリーから好ましいものを選びました。本来ならキックをMPC3000、スネアをMPC4000から選ぶのが適切な選択と思うのですが、そこは個人的アゲインスト感を盛り込んで密かに楽しむみたいな(笑)。あとベースに使用しているサイン波はちゃっかりAkai Professional S-950のものだったりします。あとはシンセ類にProTools 8に付属しているXpand!2 を。Return Of The Quiete Storm Remixで弾いているストリングスやティンパニは全てStructureのプリセット音源です。  トラックのプログラミングで注意したのは、自分たちの思う「HIP HOP」という枠から外れない事。最新のツールを使用しているけど、サンプルの処理から打ち込み方まで往年の方法論からはい少しも逸脱しないよう気をつけました。だからほとんどのMIDIノートやオーディオがグリッドに乗っていないという・・・(笑)。打ち込みに関しては自分の体内時計に組み込んであるMPCのグルーブとかかなり意識しているし、その辺は自分の耳と体が覚えてるんでね。Quiet Stormに関しても、昔そういうRemixがアナログ12inchには収録されていたことへのオマージュになったらという気持ちから生まれたREMIXです。

ミックスについて

まず驚きだったのは、KRS-ONEの声がまったく処理を必要としないくらいクオリティーの高いものだった事。実際のところ最後までコンプをかける意外はほとんど未処理のままでOKでした。あと、日本人だとよくあるのがフックで声を重ねて左右に広げたりするやり方なんですが、その必要もあまり無かった。たまに日本でもレゲエのDJにはいるんですが、楽曲中での表現力が多彩で十分なため、パートごとの小細工を必要としないタイプ。そのまま歌ってるんだけどバースはバース、フックはフックっぽく聞こえる、、、まさにその原点を見たような気がしました。トラックのミックスについてはよく訪ねられますが、たいした事はしていません。自分で組んでいるのもあって、録り音からしてこんな感じみたいなところはあります。強いて言うならProToolsのプラグインを最大限うまいこと使えるようにいつも努力してる事くらいっすね(笑)。使い方さえ分かっていれば「理想のサウンド」はいつも自分の中にあるんで。どんな環境でも再現できるっす。あ、でも自分カスタムのVUメーターはないとキツいかな(笑)

最後に

CUT CREATOR$はDJ SOULJAHがガヤガヤやって、SUIがチマチマやるっていうのがいつもの制作スタイルです。音をつくるだけなら独りでもできるけど、それをトラックとして売ったり、プロモートしたりってのは”ガヤガヤ”の役割だったりする。この曲で、ふたりそろってはじめてプロデューサーデュオCUT CREATOR$だってことを皆さんにアピールできたらと思います。近いうちにギグ/ライブも行う予定ですが、やっぱりそこでもガヤガヤ、チマチマやるんです(笑)。楽しみに待っていてください!

SUI for CUT CREATOR $

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